KOCHI YOUJYO LIONS CLUB
高知鷹城ライオンズクラブ
Kochi Youjyo Lions Club
2004年 2・3月号
「ちびっ子遍路ウォーク特集号」
○ライオンズクラブ モットー
『We Serve』(我々は奉仕する)
○国際会長スローガン
『改革こそ未来への扉』
○336-A地区 ガバナースローガン
『輝く明日へ 心新たに 奉仕の輪』
○クラブ会長スローガン
『友愛の創意工夫で まことの奉仕』
ちびっ子遍路ウォークへの思い
実行委員長 坂本守正
ちびっ子達の竹林寺での達成感、満足感にあふれた顔が、この度の「ちびっ子遍路ウォーク」の解答だと実感致しました。
全てが初めての試みであり、手探りの状態でのスタートでありましたが、「案ずるより生むが易し」の諺どおりになりましたが、易しになるのには、会員皆様の大変なご苦労の結果だと感謝申し上げます。
充分な体制・準備が整わないままの発車、途中何度か故障もありましたが、細川会長をはじめとして、鷹城LCの底力で乗り切りました。
又、あるぷハイキングクラブ、県教委、スポーツクラブの指導者をはじめとして、サポーターの方々、史跡観光ボランティア、お接待をして下さいました地元の皆様他大勢の外部の応援のお陰で、成功達成が出来、特に会員の頑張りの素晴らしさに感激致しました。
そして、ちびっ子達はこの体験を通じて、遍路文化の一端を垣間みる事が出来、必ずや今後の成長の糧になると、又なってほしいと思っておる次第であります。それ以上にこの企画が各方面へ投げかけた反響の大きさに驚いています。車社会での日常、歩く機会の少ない現代、又大量消費社会の今、ちびっ子達だけでなく、我々大人にとりましても、改めて「歩く」ことにより見えてくる環境、文化等の諸問題について問いかけたのではないでしょうか。時に、四国の至宝である遍路文化を通じて知る事も多いのではないでしょうか。今後はこの企画が発展し各種団体と連携しながら続けられれば、鷹城の投げた一投もより意義深いものになると願っております。最後になりましたが、会員の皆様「本当にお疲れさま」でした。
子供たちと土佐の遍路みちを歩く
広報班 桑尾泰行
大盛況! ちびっ子遍路ウォーク
▽190人が20キロ完歩
子どもたちが郷土の歴史や文化に親しみ、たくましく20キロを歩き通してもらおうという「ちびっ子遍路ウォーク」が2月8日早朝から、高知市と南国市の三つの四国霊場をつなぐコースで楽しく元気いっぱい繰り広げられた。
高知鷹城LCお得意の青少年育成事業の一つ。高知市と周辺町村の小学4年生から中学1年生までの子どもたち約190人が参加。サポートする会員とボランティア50人とともに、春まだ浅い遍路路は、そろいの白ハッピと竹杖をついた未来の担い手たちの汗と笑顔であふれた。
計画は昨年夏から動き出した。「安全第一」「四国遍路は郷土の貴重な文化遺産」「しかしゲームに夢中の現代っ子が20キロを歩けるのか」「コースは」「時期は」「食事は」「教育効果は」「救護体制は」「教育委員会、警察、消防への交渉は」「後援、協力依頼は」「担当は」―さまざまな論議と試行錯誤を経て実施内容が固まってきた。
▽雪蹊寺―禅師峰寺―竹林寺
昨年12月12日、サンライズホテルに報道関係者も招き合同実行委員会を開催。ことし1月7日に具体内容を決定し参加者募集を開始した。
コースは三十三番札所・雪蹊寺(高知市長浜)―三十二番・禅師峯寺(南国市十市)―三十一番・竹林寺(高知市五台山)の約20キロ。途中、一領具足の碑(花海道)と浦戸大橋、武市瑞山と浜口雄幸の生家にも立ち寄り、観光ボランティアの人たちに説明してもらう。10班に分けてそれぞれ会員が引率、安全を確保する。参加者全員に和紙の白いハッピと竹杖、竹椀をブレゼント。昼食は豚汁とおにぎり、最後にぜんざい
をお接待する―
▽白いハッピと竹杖
さて当日、会員全員の労苦にお大師さまのご加護があったのか、すばらしい快晴。風も弱く気温も上がり絶好のウォーキング日和。午前6時すぎからスタート地点、雪蹊寺に会員やボランティアが集まり始める。まだ薄暗いなか、本物のお遍路さんの姿もちらほら。7時半、受付開始。高知市や吾川郡伊野町、香美郡野市町からスポーツ団体も含めて約190人の子どもたちが集まった。予想以上の人数。うれしさと同時にサポートする側には緊張も高まる。竹杖をもらった子供たちは早速、チャンバラ。注意しながらも楽しくなる。各班に分かれてオリエンテーリング。
8時、雪蹊寺隣の秦神社境内で出発式。細川会長が「鷹城LCの目的は青少年の健全育成。安全第一に元気いっぱい頑張って下さい」と挨拶。班ごとに山門のスタート幕の下で記念撮影の後に、班旗を先頭に出発。
花海道はまぶしい群青の太平洋。一領具足の碑の前では小休止も兼ねて土佐観光ガイドボランティアの方が詳しい説明をしてくれる。地元消防団員やパトカーもさりげなく巡回、高知新聞、RKC高知放送、NHKの報道陣も一緒に歩け歩け…。
間もなく問題の浦戸大橋だ。歩道が狭く要注意。車では通るが徒歩は大人も子どもも初体験の人がほとんど。しかし浦戸湾の絶景に歓声!!
峰寺の山麓から遍路道に入る。舗装道から土の道へ。それだけでも子どもたちは大喜びだ。そろそろバテがくる。しかし思った以上に子どもの足は強い。
▽豚汁、おにぎりのお代わり
峰寺境内には大鍋に豚汁が待ちかねていた。うまそうなにおい。竹の椀を何杯もお代わりする子が多い。おにぎりも一人三個あての決まりが五個、六個の豪傑も。
午後1時前、やや遅れて峯寺を出発。石土トンネルを通り、武市瑞山、浜口雄幸の生家ではボランティアさんの説明に子どもたちは神妙な表情。五台山の鉄塔が間近になり、疲れた足にも気合いが蘇る。最後の難関は竹林寺の長く急な石段。ここでも記念撮影でひと息入れ、ラストスパート。懸念した子どもの足よりも、大汗かいている引率の会員の体力が心配になる。
ゴールは竹林寺境内。大鍋におぜんざいのお接待が待っていた。甘い甘いおぜんざいのうまかったこと。全員、元気回復し、細川会長の慰労の締めくくりで午後3時すぎ解散式。そこには疲れを吹き飛ばす充実感が満ちあふれていた。
2004.2.17
高知新聞社掲載
出発前(第三十三番札所 雪蹊寺)
「安全第一で」細川会長開会の挨拶
準備出来たよ
花海道
快調な足取りで
元気いっぱい
子供達には負けんぞ。
(今日のために昨日は酒を断った)
サポート班 田中智洋
2月8日、天気快晴、風もなし。この企画を立てられ、大変なご苦労をしてこの日を迎えられた細川会長、成岡幹事、L坂本はじめ、この企画準備に携わってこられたクラブメンバー、又快く子供達を参加させて下さった関係各位の方々、沢山のボランティアの方々に敬意と感謝の気持ちをこめながら、前日は酒も飲まずこの日を迎えました。
「何がなんでも事故を起こしてはいけない。無事に竹林寺まで!」という気持ちばかりで、正直、自分がウォーキングを楽しもうなんて気持ちは全くありませんでした。
足腰にはインドメタシンの湿布薬を塗りまくり、(今だから言えますけど……)朝の5時から柔軟体操(少しオーバーかな)をし万全の体調で臨みました。
さあ出発! 雪蹊寺から一領具足の碑まで快調な足取りで到着。子供達もよく指示に従ってくれました。美しい太平洋を眺めながら、私もこりゃ結構楽しめるかなと思い始めていました。この辺までは……。いよいよ最も心配してた浦戸大橋、後ろを振り向くと私の班は完全に2分割、体力差が出始めたのもこの辺からでした。消防団のボランティアの方々のご協力もあり無事に通過。サンゴセンター到着、この辺から足腰に来始めてました。途中クラブ諸先輩方の励ましにも感謝しながら、(私も他の班長もつくり笑いで答えていた気がします……笑)。子供達も疲れが見え始め、指示どおりには動かなくなりました。しかし、峰寺でのおいしい豚汁を御馳走になり、子供達の笑顔を見ているとこの企画の成功をここで確信致しました。再度力も沸いてきました。L堀部に感謝! この後我が班に少しのアクシデントがありましたがL田中(稔)、L片岡、L海老塚の後処理がすばらしく、事無きを得ました。ご迷惑をおかけしました。総力結集を実感したのもこの時だったかもしれません。
何はともあれ「無事に竹林寺まで子供達を!」の目標を達成出来た事で私も満足感を得られ、充実した一日でした。明日を担う子供達にも感謝! 本当に皆様お疲れ様でした。
昼メシ(第三十二番札所 禅師峰寺)
温かい豚汁をどうぞ。
やっぱり、腹が減るとメシがうまい。
豚汁、うまいろうが。
(準備と片付けにまるまる2日かかった。)
接待班 堀部 弘
昼食担当者として一言! 高知鷹城ライオンズクラブの事業に初めて真正面から取り組ませて頂き、無事に大役を終え感無量という心境です。前日の2月7日の日は結構風が強く300名分の豚汁を作るのは正直「これは大変なことを引き受けたものだ」と多少後悔もしました。かまど・鍋・まき・炭の手配、飲料用及び料理用の水の手配、風対策、おむすびの用意、豚汁の食材カット、設営準備、後片付け等、まるまる2日間休む暇もなく作業に追われましたが、高知鷹城ライオンズクラブのメンバーの日頃の行いがよほど良かったのでしょう、当日は快晴で、風もない絶好の日和に恵まれ、子供達ばかりか一般のお遍路さんにも豚汁を喜んで食べて頂き、誠にすがすがしい汗をかかせて頂きました。
すべてのセクションの担当者の方々の力が結集すると、これほど有意義なすばらしい事業ができるんだということを改めて確認することができました。今後とも前向きに一生懸命知恵を絞ってよりよい事業を展開していけるよう微力ではありますが努力していきたいと思っております。日々の仕事を離れて社会奉仕に精進する楽しさを今回は充分堪能させて頂きました。誠にありがとうございました。
土佐が生んだ日本のリーダーを訪ねて
武市瑞山生家。
浜口雄幸生家。
さすが、午後はしんどい。
(最後の石段は声も出ざった。)
サポート班 高橋孝文
天気もよく気持ちもよかった20キロ、ゴールにたどりついた時の達成感と満足感はその疲労感をはるかにこえるものがありました。最初は無口だった子供たちも次第に口数も増え、自分のことや家族のこと、また将来の夢などいろんなことを話してくれました。道中は一番喋っていたと思われる私自身でしたが、なにを隠そう最後の石段で一香無口になっていたのも私自身だったようです。普段ゆっくり見ることの景色、特に禅師峰寺からの眺めには全員が感動していましたし、またゆっくりと行ってみたい場所となりました。
浦戸大橋を渡ったころから「たかはしさ~ん お昼ごはんはいつ~? どこでたべるが~?」の連呼が発生しはじめ少し元気がなくなっていた彼らも「この山を登ったらお昼ごはんが待ちゆうよ!」と言うといきなり走り出し一気に山頂に向けてダッシュ開始、やっとのことで昼食タイムです。おいしい豚汁の威力はバツグンで、おにぎりを8個食べたという強者もあらわれ「えっ!」と絶句。その先は先日の例会で濱田さんが言っておられたとおりの「おんちゃんトイレないが~」事件へとつながるものとなりましたが連係プレーで事なきを得、我々5班はみんな仲良く竹林寺に無事到着。おいしいぜんざいを食べ、きちんと挨拶もしてくれての別れとなりました。話しをするなかでそれぞれの性格もなんとなく想像でき、私にとってはなかなか楽しかった一日でしたが、きっと彼らも日常とは違う何かを感じてくれたものと思います。
この日私は子供たちと歩いただけですが、クラブの皆様がそれぞれの担当をすばらしい段取りで成し遂げられた結果が大成功につながったものと思います。私もクラブの一員として微力ながらその一役を担えたのであればうれしく思いますし、クラブ活動のおもしろさもわかりかけてきたような気がします。(決して夜のクラブ?活動ではありません)
最近愛犬との散歩が物足りなくなり、「え~まだ行くが」と訴えかけられているようでちょっと気になりながらも余裕で歩いている自分がいます。
皆様本当にお疲れさまでした。
やっとゴール(第三十一番札所 竹林寺)
味はどうかな。
おいしい。
ごくろうさま、ぜんざいどうぞ。
接待班 中岡次江
2月8日午前8時半「ちびっ子遍路ウォーク隊」は33番札所・雪蹊寺を出発。私たちお接待は素晴らしい冬晴れのなかスタートするちびっ子を見送った後、最終地となる31番札所竹林寺へと向かう。お接待はゴールインして来るちびっ子たちに「おぜんざい」を振舞う役目である。
小豆は竹林寺住職夫人が前夜から水にさらして用意をして下さった。大師堂前に作られた仮接待所の大釜で200人分のぜんざいを4時間くらいかけて炊き上げ、ちびっ子達を待ち受けた。
その間、一般のお遍路さんや観光客が私たちの釜を目指して寄ってくる。接待を断りがたいので、特別にサービスをし大変喜ばれたが、本番で足りなくなるのではないかと気が気ではなかった。
ちびっ子遍路の第一陣が2時半ごろ長い石段を登ってきた。元気一杯で駈け上がって来る者、最後の一歩一歩を踏みしめて登って来る者、皆それぞれに充実感に満ちた笑顔が美しい。このちびっ子の未来が平穏でありますようにと心に念じた。おぜんざいは大好評でお代わりをする子もいた。今回のこの企画は大成功だったと思う。
梅香る癒しのぜんざい召し上がれ 次江
全員集合
ボランティアの方より
ちびっこ遍路ウォークのこどもたちに寄せて
高知県教育委員会事務局こども課長 岡崎 順子
「カチ、カチ、カチ……」ちびっこ遍路さんたちの鳴らす杖の音が、桂浜の花街道に響きます。
まぶしいぐらいの日差しと、柔らかな潮風は、春の訪れが近いことを告げています。
ちびっこ遍路さんたちは、みんな元気いっぱい。多分、こんなに長い道のりを「歩く」ことは初めてではないかと、予想よりも早いスピードを少し心配しつつ、私はチームのしんがりを務めました。
時間が経つに連れ、ちびっこ遍路の隊列にも変化が起こります。
「おなかがすいた……」というK君。朝食を食べていないのでお腹がすくのは当たり前でしょう。急いでアンパンで腹ごしらえ。
賑やかに、しりとり遊びをしながら歩いている4人組。みんな物知り博士です。
後に置いていかれている仲間はいないか、と気にかけ、「車に注意して」との声がけや、いつも周りに気を配り、年下の仲間のめんどうをきちんとみているT君。たのもしいリーダーです。
子ども達には、きれいに舗装されたコンクリートの道より、土の山道が楽しいようで、すぐにわき道を見つけようとします。
そして、とうとう最後、竹林寺への山道の急登になると、今までの疲れはどこへやら。目を輝かせて、一気に駆け上がります。
数百年の昔から、多くのお遍路さんたちが歩いた道。その時のお遍路さんたちは、今日の子ども達とは違って、多分、自分一人では背負いきれないほどの重荷を背負い、一歩一歩、先を急いだことでしょう。
今、目の前にいる子ども達は何の屈託もなく元気に歩き続けています。
この子ども達にも、いつか、きっと乗り越えなければならない課題の時が来るでしょう。しかし、子ども達一人一人が、課題を「乗り越えていく力」を身につけ、一人一人の笑顔が輝き続けることを願って、私の、ちびっこ遍路ウォークのお役目は、無事終了となりました。
ちびっこ遍路ウォークに参加して
1班 山岡 遵(あるぷハイキングクラブ)
「こりゃあ、こじゃんと寒い」
7時すぎ、スタート地点の雪渓寺にスタッフが集合した。紙のハッピをつけ、班ごとに打ち合わせを行う。
7時30分頃から参加の子供達がやってきた。ゼッケンをつけ、杖をもらい班別に集まる。参加の子供たち約180人、スタッフ50人の大所帯。団旗ごとに並び、会長のあいさつと注意を受ける。8時30分、1班から出発する。
どうなるかと心配した寒さも、日が差すと暖かく、風もなく遍路日よりとなった。
「日頃のおこないがえいきよ」と、みんな勝手に言う。花街道に出ると、海が光っていた。
「こんな、ベタなぎの海は、めったにないで」と、総リーダーの坂本さんが、嬉しく言う。
一領具足で、観光ガイドの方から説明をうける。場所は知っていたが、じっと眺めたことはなかった。いい話が聞けた。消防団の方の誘導で、橋のもとで右に渡り、浦戸大橋の歩道を歩く。
「高い、恐い」と言いながらも、子供たちは浦戸湾を見下ろす。遠い山並が白い。
「鉄塔のある山が峰寺で、あそこでお昼よ」
「ええっ、あそこまで行くが」と子供たち。
こんな機会でもなければ、橋の上を歩くことはまずない。
橋を渡り、高知新港の展望所で時間調整のため小休止する。
後を振り返るが、我班以外について来ていない。我班の団旗は、いつの間にかリーダーから子供達に渡っていた。
峰寺の麓で、山道の遍路道に入り山門にで、11時30分峰寺に到着した。境内から素晴らしい眺めが広がっていた。今歩いてきた浦戸大橋、高知新港、そして、眼下には旗をもって歩く別班が見える。早く来いと手を振る。
「よし、お腹が空いたき、駐車場に下りよう」
駐車場の大きな釜で豚汁が煮えていた。手作りの竹椀に入れてもらい、おにぎりでお昼をとる。
「こんな、おいしい豚汁は初めて」と、リーダーの西森正忠さんはお代わりする。
食事が終ると、一番早く着いた我班から出発。ご飯を食べると、ますます子供達は元気になった。
「もっとゆっくり歩け」と西森さんの声が飛ぶ。その時は、ゆっくりなるが、それもつかの間。十市パークタウンの石土池の横を通り、武市瑞山の生誕地で、観光説明を受ける。
陰地に氷を見つけると、子供たちはわってみたり、蹴ってみたり。
「そんなことをしたらいかん」
注意するものの、私も小さい時やったと思うと、怒る口数も少なくなる。浜口雄幸の生家で説明とおせったいを受ける。
五台山の鉄塔が、すぐそこに近づいた。もうすぐ竹林寺に着くぞ。五台山トンネルの手前から参道石段に取り付く。
「ここ上ったら最後で」
そう言うと、子供達は、駆け足で競って上って行く。あまりの元気に、大人たちは驚くばかり。
山門のゴールの横断幕をくぐり、拍手に迎えられ、竹林寺本堂に14時20分到着した。おぜんざいのおせったいを受ける。1時間後に、全員が到着した。お土産に竹椀とハッピと杖をもらい、子供達は、元気にあいさつし帰って行った。いつもは車で、あっという間に素通りする所を、歩いてみると、いろいろなものが目に入ってくる。子供達もそうだが、車に乗る大人がもっと、いろんな発見があったかもしれない。
豚汁、おぜんざいのおせったい、観光ガイドの方には、大変お世話になりました。
みなさん、ご苦労様でした。
ちびっ子へんろたちの感想文
野市町立東小学校6年 宇賀 俊輔
ぼくは、今回野市町スポーツ少年団剣道部の友だちといっしょに参加しました。参加のきっかけは、父が「こんなにおもしろそうなのがあるき参加してみんかえ?」とチラシを見せてくれたことでした。『ちびっ子遍路』という文字を見て、ぼくは何かなと思いました。そして、父に「遍路って何?」と聞くと、「お寺をお参りしに回って行くがよえ。」と教えてくれました。ぼくは、あまりお寺に行くのは好きではないけど、剣道の友だちといっしょやったらかまんかなと思い、参加することに決めました。
当日は、すごくいい天気でした。家を出るときに寒いかなと思って剣道部のジャンパーを着て行きましたが、途中で暑くなってぬいでしまいました。
ぼくは、7班で、番号は1番でした。朝の8時ごろに雪蹊寺を出発しました。歩いていく中で『一領具足』のことや、『武市瑞山』のことなどを教えてもらいました。浜口雄幸の生家では、みかんをいただいてとてもおいしかったです。歩いて疲れていたので、生き返ったような気がしました。
お昼は、禅師峰寺でした。おにぎりと豚汁をいただきました。ぼくは、お寺の食事が食べられるのかなと期待していたので、コンビニのおにぎりは少し残念でした。でも、豚汁はおいしくて、2杯食べました。
ゴールは竹林寺でした。最後の石段を上がり終えるとみんながゴールしていました。ぼくはホッとしました。そして、ぜんざいをいただきました。その時のぜんざいは、お腹が減っていたからかもしれませんが、今までに食べたぜんざいの中で一番おいしく感じました。
また、こういう機会があれば、参加してみたいです。
鏡川ファイターズ4年生7人
ぼく達は2月8日、朝8時に長浜の雪けい寺に集合しました。そこはたくさんの人が来ていました。全員で百人以上いたと思います。みんなに竹のつえと白のはっぴをもらい、8時半に五台山の竹林寺に向かって出発しました。
長浜の花海道を通り浦戸大橋をわたって、十市の禅師みね寺というお寺で昼食をとりました。昼ごはんはおにぎりと、とん汁が出てとてもおいしかったです。
少し休んでからまた出発です。と中、武市瑞山の家で昔の話を聞き勉強になりました。浜口雄幸の昔の生活や家の中を見せてもらいました。あと、みかんをもらって食べ、ごえもん風呂もみました。
午後3時ごろゴールの竹林寺に着きました。ここの階だんは長くてつかれました。ぼく達一班は早く着いたので、あとの人達が来るまでに一時間も待ちました。だけど竹で作ったおわんでぜんざいを食べると本当においしかったです。このおわんと竹のつえと、白のはっぴをおみやげにもらって帰りました。
家に帰るとお母さんが、「お帰り、ようがんばったね。けんど今の子どもはテレビゲームばっかりやき、もっと体を使った遊びがいるがよ!」と、言っていました。ぼくは(そんなもんかなあ)と思いました。
歩いたきょりは22kmだそうですが、少しつかれたけど、とても楽しかったし、来年もまたあるといいなと思いました。お母さんは、「できたら土曜日にあるともっとえいねえ。」と言っていました。
今もおみやげにもらった竹のつえと白のはっぴとおわんは大事に持っています。どうもありがとうございました。
(一ツ橋フェニックス) 岡本 悠祐
ぼくたちは、遍路ウォークに参加しました。野球のチームで9人いっしょに歩きました。長い時間、歩いたことがなかったけれど、今日みんなと風景を見ながら、しゅべりながら歩いて楽しかったです。終わりに近づいて来ると、つかれてきてしんどくなってきたけど、五台山を登ってゴールについた時は、すごくうれしかったです。
ゴール後にぜんざいをもらって、ふつうに食べる時より、すごくおいしかったです。参加できてよかったと思います。
三里S.S 中石 拓
日よう日に、ちびっこへんろウォークであるきました。ぼくは5班の5番でした。出発は雪けい寺でした。長浜はあまりしらなくてべんきょうになるかな?と思いました。で、どんな道をとうるかと思っていたら、うらど大はしをわたるといってびっくりしました。でも大人がいるからだいじょうぶかな?と思いました。でもすこしこわかったです。で、いっていたら6たいじぞうを見て、たたかってまけた、人をくようするためにたてているとは始めてしりました。それで、うらど大はしをわたるとき、さかがすこしきつくて大変でした。でも、登れば、すーごく海がきれいでした。それで、おりるときはすごく風がきもちよかったです。それからずーとあるいたら、みねんじが見えてきました。でも、それは…………山の上でした。見たしゅんかんはすーごくがっくりきました。でものぼらないとゴールももっととおくなるからがんばりました。そして、あがると下はすーごくいいけしきでした。それでとんじるがあるときいておおよろこびしました。それですごくとんじるがおいしくてうれしかったです。それからあるいてたけちずいざんさんの家でいろいろまなびました。その次にははまださんの家にいっていろいろまなびました。もっともーとあるいていってちくりんじについてすごくよかったです。ちびっこへんろウォークでいろいろまなびました。これからもこれはつづけていけばいいと思いました。すごくたのしかったです。
江陽小学校1年 なるおか みずき
わたしは、せっけいじにあつまったときに、さむくてぶるぶるふるえたし、手もつめたかったし、足のさきもさむくていたかったです。しゅっぱつしはじめたら、日がでてきたから、あったかくてきもちよくなってきて、手がつめたくなってたのも、あったたくなったし、足のつまさきもあったかくなったので、あるけました。
うらど大はしは、大きいトラックがくるのでおちそうみたいでこわかったです。わたしは、うらど大はしでころんで、おちそうでした。つえは、おかあさんにわたしました。山をのぼるときに、すごくたいへんでした。みちをあるくときは、ぜんぜんらくでした。
山をのぼるのがおわったら、ごはんをたべました。竹でつくったうつわでたべたとんじるは、とてもおいしかったです。おひるがおわったら、げんきがでてきました。そして、おともだちのなっちゃんと先とうであるきました。とちゅうで、むかしのそうり大じんのはなしをききました。むかしは、さむいへやの中でべんきょうをしていたとガイドさんはいっていました。学校は、16キロあるいていっていたときいて、びっくりしました。はなしを、きいておわったら、つぎすすむばしょへいきました。
一ばんたいへんだったのは、五だいさんまでいくまえが、山をのぼらなくてはいけなかったところです。わたしは七はんした。わたしは、山をのぼるときに、はしってゴールまでたどりつきました。あるいておわったら、ぜんざいをたべました。わたしは、おともだちの、なっちゃんといっしょにぜんざいをたべました。はあはあはあといいながらぜんざいをもらいにいきました。すごくつかれました。ぜんざいは、きらいだけど、あのぜんざいは、おいしかったです。いれものが、すごくきれいでした。みかんももらってきました。もらったみかんは、すごく、やわらかくてあまかったです。さいしょは、さむくてかえりたかったけど、あるいているうちにだんだんたのしくなって、もうすこしあるきたかったです。
とってもたのしい一日でした。
一領具足供養の碑
江陽小学校3年 成岡 大すけ
朝、車をおりると、とても寒かったので、ならんだとき足がじんじんしていたかったです。ぼくは、お母さんに「足がいたいからかえろうよ。」と言いました。でもお母さんは、「もう出発だからがまんしなさい。」と言いました。そして、いよいよ歩きだしました。すると、だんだん体があたたくなりまいした。
ぼくは、花海道でトイレによって海のふねを見ていました。海も光っていてとてもきれいでした。すると、守正のおじちゃんが「まだ、三分の一も歩いていないぞ」と行ったのでびっくりしました。「こんなに歩いてつかれたのにまだ三分の一も歩いていないの」と心の中で思いました。そしたら六ぱんの人がごみぶくろをもって歩いているのに気づきました。「何だろう」と思ったら、ごみをいっぱいひろっていました。すごいなと思いました。
そして、トンネルにはいりました。トンネルの中は、ほこりがちらばっていました。人がとおるところがせまかったです。おちたら車にはねられると思ったからこわかったです。ずっとずっとすすんでおひるごはんを食べるお寺へ行くために山を登りました。「どうしてこんな山で食べなくてはいけないんだろう。」と思いながら登りました。
そしておひるごはんはおにぎりととんじるで、とんじるの入れ物は竹でした。35分ぐらいたつとおじさんが「出発するよ。」と言ったので、ぼくはおにぎりを一つしか食べれませんでした。足がいたかったので、もう少し休みたかったけど、早くゴールして休んだ方がいいと思い、早足で歩き始めました。足がいたかったけど先とうになって歩きました。
そしてはま口そうりだいじんの家に行きました。古い家でした。はま口そうりだいじんの行っていた学校は家から学校まで16キロと聞いたときにびっくりしました。はま口そうりだいじんの家のいけがこおっていました。いけをぼうでつついたらこおりが4つにわれました。そして、みかんをもらって1こ食べたらすごくあまかったです。こんなあまくておいしいみかん食べたことなかったです。そして、歩きだしてぼくはトイレにいきました。トイレはさいごになりました。急いで出てきて、どんどん歩いていくと五台山が見えました。ゴールの五台山の前に立ち止まりました。ぼくは自分の足をもみもみもみました。それから五台山の入口まできました。そしてスタートラインまできました。走って登りはじめました。最初は、かいだんがいっぱいありました。おはかがありました。そして、いわがあってその上をいって一ばんになっていたのに六年生二人がぼくをぬかしました。ぼくは、友だちのひろたかくんといっしょに登りました。二人ともゴールにとうちゃくしました。ぼくとひろたかくんは三ばん目にとうちゃくしました。そしてみんながいきなり走りだしました。なぜかというと、ぜんざいを食べるとき、またかいだんを登らなくてはいけないのでした。ぼくは「えー」と思いましたが、がんばってかいだんを登りぜんざいを食べました。
そして、バスに乗ってかえりました。
足がいたくて、つかれたけど歩いてよかったです。そして歩くことが楽しくなりました。
禅師峰寺
(横浜スポーツ少年団) 岡林 宏明
最高の思い出ができた
ぼくは、長浜の雪蹊寺から、五台山の竹林寺までの長いきょりを歩くなんて初めてでした。
最初は長かろうとすっとつくんじゃないかなあと思っていました。
けど実際に歩いてみると、半分をすぎた時点で、「ねえ、もういつになったらつくが」と言って歩いていました。
けど、みんなといっしょにしゃべったりしながら歩いていくと、楽しくて楽しくて、ついどこら辺まできたのかがわからなくなるほど、夢中になってみんな歩いていました。
そしてついに竹林寺にたどりつくと、うれしくてうれしくて、良く自分がここまで歩ききれたなあと思いました。
ぼくは同じチームの人といっしょに歩ききれた事が一番の思い出でした。
(初月ウルフズ) 西森 祥啓
2月8日に、野球の仲間たちでお遍路さんに参加しました。
前の日から、風邪ぎみで体調は、最悪でした。
20kmの長いキョリを、歩けるのかと、不安もありました。
ぼく達の班に、知らない人達もきました。
「さあ出発。」
歩きはじめた時は、よゆうだったけど2kmぐらい歩いた時に、もう足が痛くなってきました。横を見ると、土佐犬がいました。
土佐犬を見るのは、初めてだったので、びっくりしました。
しばらく歩いていると、もう死にそうになりました。
大人の話をぬすみ聞きしていると、もう10km歩いたとか……。
それを聞いて汗が流れ出しました。
お昼が終ると、あっという間に出発でした。
歩いていると、ゴミがたくさん落ちていました。
なんでこんなにゴミがあるのかなと思いました。
どんどん歩いているうちに、山の中に来ていました。
上を見ると、しんどくなるので、下をむいて歩きました。
ぼく達四人は、もう体力がげんかいまで来ていました。
もうだめだと思ったその時、ゴールという文字が見えました。
「やったあー」
と思ってゴールまで走りました。
ぼくたち3班は2位でした。
と中しんどかったけど、友達もできたし、最後まで歩けたのでよかったです。
また、参加したいです。
ありがとうございました。
みかんをどうぞ(浜口雄幸生家)
岡本 真理杏
私たちが、遍路ウォークに参加した。その道のりは、29kmだった。こんなに歩くつもりはなかった。雪けい寺を、8時に出た。細かったり、山を登ったり、いろいろな道があった。階段を登ったら、ゴールだった。
最初は、はやく行きたいと思っていた。歩いていても、心の中は、ワクワクしていた。最後のゴールの所で、もう、足が動かなかった。その足を、動かしながら、ゴールにむかって走っていった。ゴールについた時、歩いた達成感があった。
参加してよかった。いい経験になった。
同行カメラマンとして参加して。
広報班 刈谷志毛雄
・高知の霊場を巡る「ちびっ子遍路ウォーク」。子ども180人とLCメンバやボランティアが、約7時間をかけ20キロを歩いた。
・午前8時、出発。青空の下、海沿いの道はさわやかで、子どもたちの笑い声が響く。写真係の私は、行き過ぎる列に向かい、次々とシャッターを切った。
・しかし、55才の私には、いささか距離が長かった。徐々に足が重くなる。すると子どもが「おんちゃん食べや」と飴をくれた。食べて力を取り戻し、最後まで歩こうと疲れた身体に鞭打った。
・最後の難関、登り急勾配の五台山へんろ道、足が重く、息が切れる。美しい五台山の風景も、眺める余裕はない。「あと少しでゴールだ」。必死に石段を上る私の横を、子どもたちが元気よく駆け上がっていった。
・次の日、写真の整理をした。おにぎりをほおばる人々、列を離れてちゃんばらをする子…。生き生きとした表情に、思わず笑みがこぼれた。心地よい汗をかいたイベント。また参加したいが、そのためには、まず筋トレが必要なようだ。
■高知鷹城ライオンズクラブ
■平成15年11月20日発行 ■事務局 高知市鷹匠町1-3-35三翠園内
■TEL.088-875-7122 ■FAX.088-875-3366
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■発行者 会長 細川政澄 ■編集責任者 川村公康
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